ベランダ菜園記

北海道新聞夕刊で書かせていただいているコラムと並行して、事務所の小さなベランダで野菜を育てています。

まずは成長が早いラディッシュを播種しましたが、なかなか気温が上がらず、成長が遅いですね。そろそろ2回目の間引きと土寄せをしましょうかというところです。

それはいいとして、私としてはこのラディッシュに早く虫がついてほしいと願っています。アブラムシでも毛虫でも何でもいいからこの美味しい若葉や茎をどんどん狙ってほしい、何なら病原菌を持ってきてもらっても構いません。そんなチャンスをカメラで狙っている私なんですが、こういうときに限ってちっとも虫が来ないんです。

春のご注意

事務所近くにある街路樹の根元にスイセンが芽を出していました。誰かが球根を植えていたんですね。

春を察知した植物は根から活動をはじめます。去年のうちに根へ蓄えていた栄養を使って芽が吹き、光合成がはじまると植物はたくさんの水分を必要とします。

近くに雪解けの水があればいいのですが、早くから除雪されていたり、日当たりのいい箇所の表土は特に乾燥しがちです。「まだ寒いから」とか「まだ青々していないから」と水やりをしないでいると、去年植えたばかりで根が地中深くまで潜っていないような植物は水不足に陥ってしまいます。特に常緑のコニファー類は早くから多くの水分を必要としますので乾燥にはご注意を。

いよいよ北海道のガーデニングがはじまりますね。

春一番のガーデニングでまず大切なことは、お庭の巡回です。植物の小さな訴えを見落とさないようにしっかり観察しましょう。

コケの土

室内でコケを育てるならどんな土を使えばいいですかというご質問をよくいただきます。

当店でコケ栽培用に販売しているのは天然の黒ボク土を焼成した直径1~2㎜ほどの粒状のもので、わずかな肥料分が含まれる弱酸性、そしてやや重みのある土です。

乾燥しているとサラサラですが、ほんの少し水分を与えると適度な粘りがありながらも通気性や透水性に優れていて、コケ床が貼り付きやすく、発根もしやすいようです。

特にテラリウム・ボトリウムなどではこのような土を使うのがおすすめです。

瓶の中の森づくり

今日の平日限定ワークショップは、いろいろな種類の日かげのコケを瓶の中に寄せ植えして、小さくてキラキラした森をつくってみました。

かぎられた空間にどうやって奥行きを出すかとか、どこから見ればいい風景になるとか、コケってどんな土がいいか、どう育てるかなどなど、少しむずかしい話しもしましたが、みなさんまるで庭師さんみたいに手ぎわよく幻想的な森の風景をつくられていました。

今回もクスクスと楽しいワークショップになりましたね。

いそがしい夏休みの終わりかけに参加してくれたSちゃんもYくんもありがとうございます。またいつか面白いものをつくりましょう!

 

コケが入荷しました

盆栽やテラリウム、アクアテラリウムなどで活躍する日本産のコケやボトリウムが入荷しています。日陰や湿気を好むもの、日当たりのいい場所や乾燥にも強いものなどなど沢山の種類がそろっています。

当店で扱うコケは全て無農薬で駆虫していますので、水槽内でのご使用にも安心してお使いいただけます。種類に応じた育て方などお知らせしますので店内でお気軽にお声がけください。

おそらく道内でこれだけの種類のコケを扱うのは、今のところ当店だけかと思いますが、限定入荷になる予定ですので、珍しいコケを求めるコケニストの方はどうぞお急ぎください。

小パック300円代~。

 

 

根切り

札幌はカラカラに寒い日です。庭の冬支度を終えて窓の内側からニヤっとしているガーデナーのみなさま、今年もお疲れさまでした。

ところで、シーズンの苦労をともにしたガーデンツールのお手入れはもうお済みでしょうか。

ジョーロやホースは水抜きをして、ハサミやノコギリのような刃物は専用クリーナーもしくはアルコールティッシュでもいいですから、付着した植物のヤニをしっかりと落として機械油や椿油のような乾いてもベタつかない油を塗ってサビ止めします。ショベルやフォークなどの掘る道具は水とブラシで汚れを落として乾燥させたらハサミと同じ油でもいいですし、好きな色のペンキやカラースプレーで鉄部に被膜を張ってあげるのもお勧めです。

中には酷使したショベルの先端をヤスリやグラインダーで鋭利に砥いで来年に備えるという方もいらっしゃいます。かつて私もその一人だったのですが、ショベルは基本的に掘る道具であり、鋭利にすればするほど衝撃や負荷で先端が欠けたり曲がっていきますし、研げば研ぐほど土をすくうコテ面が小さくなっていきます。

この店では、焼入れして堅く作られたショベルやエンピや根切りバールなども含めて、あまり鋭利に砥がないことをお勧めしています。足や埋設線管を簡単にザックリ!ということもありそうで危ないですからね。

通常、剪定ばさみは20度程度の角度で刃先が砥がれていて(刃付け角度)、和包丁の場合は1015度程度と聞いたことがあり、刃付け角度が小さいほど切りやすいのですが、やっぱり刃先が鋭い(薄い)ほど強度が弱くなります。そこで土に挿す道具を砥ぐ場合の刃付け角度は4560度を目安に研がれるといいと思います。【添付画像はオランダSneeboer(スネーブール)社の根切り(ルートカッター)で、刃付け角度は目視ですが約45度】

ですがこういった専門の道具でも所詮は根を「切る」というより「断つ」イメージに近い物であり、切り口はザックリしています。

伐根であればそんな切り口でも構いませんが、掘り取りをするならササクレた切り口をハサミやノコギリでキレイに切りなおしする必要があります。切り口からの腐朽をできるだけ予防したり、発根を促進するためにもせめて鉛筆以上の太さがある根は粗切りした後にハサミやノコギリで切りなおしてあげましょう。トップジンMなどの癒合剤やルートン、レンテミンのような発根促進剤を使用する場合も切り口が滑らかな方がより効果的です。

root-cutter

pot入荷

本州に比べたらとても熱帯夜とは言えませんが、札幌でも日没以降になかなか気温が下がらない日があり、植物もオジサンもクタクタです。そんなときオジサンはキンキンのビールさえ飲んでいればいいはずですが、植物の場合、葉っぱに散水して葉面温度を下げる「葉水」が有効です。夏の夕暮れに葉水、是非おためしください。

さて、品薄になっていたカリフォルニア州ecoformsのポットが入荷しています。取り置きされていなかった方はお早めにご来店ください。

尚、今週は13日(土)と14日(日)でお休みをいただきますので、ご留意お願いいたします。

ecoformspot

植付け終了

モミジテラス(モミデラ)に今年の植物を植えましょうと苗のポットを外した途端に猛烈な風と気温の低下です。そうですこんなもんです、ええ想定内です。

寄植え樽のアサギリソウの向こうに見えるのはアジュガ、多分チョコレートチップです。その他、赤葉のゲラニウムやセラスチウム、ゴールデンハニーサックルなどなど、例年のようにカラーリーフでなんとかしようとしています。

毎年余った苗は植付けのタイミングでいらしたお客様にプレゼントしていましたが、今年は全て植え終り。秋のモミジテラスクローズ(モミクロ)の際に状態が良ければ、鉢上げ用にプレゼントいたします。

DSCN6787

クリアじゃない

いかにもハンドメイド、という再生ガラスのポットとバルブベース(球根用)。ベトナムでつくられています。

型の中でひとつひとつ息を吹き込んでつくる「吹きガラス」という技法で、昔の型板ガラス窓のような波や小さな気泡なども見え、完全クリアじゃないところに私は好感を持っています。

花を活けたり球根を水耕栽培するとき、「水は頻繁に交換した方がいい」と言いますが、ここで誤解をしている人が多いような気がします。「水を交換するのは水が腐るから。じゃあ水がクリアなままなら、植物は枯渇することもないしまだ交換しなくていいね。」

ではなく、水鉢の金魚をイメージして新鮮な水に交換してもらえたらと思います。

魚と同じように切り花の茎や球根の根は、水中の酸素を吸って二酸化炭素や毒素のような不要なものを吐き出しています。クリアに見える水でも実は酸欠だったり汚れていたりするもの。水が古くなったら酸素を充分に含んだ新鮮な水に交換してあげることが必要で、意外と酸欠で切り花や球根を枯らせてしまう人が多いのです。そして、茎や球根の根(球根自体)を水に浸しすぎないことも大事。植物は身体全体を使って呼吸しています。

さらにもうひとつ。鉢植えも同じですが、特に冬は交換する水が冷たすぎないように、汲み置きして室温になった水をあげるのもお忘れなく。

Rglass Rglass2

台所菜園ジャーナル

ニュース欄のスケジュール通り、明日14日(水)から16日(金)まで出張により店舗はお休みさせていただきます。次の営業は17日(土)10:00からとなりますのでご留意ください。

さて、先日お知らせしたガラスジャーの中でのスプラウト栽培。ご自宅用やプレゼントにも人気です。店でも種蒔から7日で収穫し、美味しくいただきました。

ちょっとしたコツでいい状態のスプラウトができたり、これから冬に入ると北海道特有の注意点もありますが育てるのはとても簡単。尚、当店では太陽光に当てず、店内の照明を20時間程度当てただけでした。

そしてスプラウトの美味しい食べ方。

私は知りませんでしたがスプラウトって意外に調理法のバリエーションがあるようです。近所の料理上手なデザイナー久保麻紀さまからレシピを沢山おしえていただいたのですが、その中から一つお手軽レシピを紹介します。

【スプラウトのおろしリンゴ和え(さっくり2人分)】

  • リンゴ(酸っぱい系)半分 → すりおろす。
  • チーズ2切れ → 角切りにする。
  • スプラウト(好きなだけ) → 洗って水けを切る。

全部をさっくり混ぜて、塩コショウを軽くふりかけ完成。

私にだってできるこの手軽さ!料理は炒め物がやっとの私でもできる簡単さ!!擦りおろしたリンゴの酸味とスプラウトの辛味が合わさり、チーズもアクセントとなってすごく美味しいのです。そして見た目も爽やか!(調理写真を撮るのを忘れておりました)

この他にも簡単で美味しいスプラウトのレシピがあり店内でお知らせしています。

久保さま、ありがとうございました。

DSCN6340