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人とみどりをつなげるモノとコト

辞令とドングリ

辞令とドングリ

今年はドングリが豊作らしく、ここミニ大通のミズナラも沢山のドングリを落としてくれた秋でした。山の熊も歓喜したことでしょう。山の中でドングリをお腹いっぱい食べ、安心して冬に備えてほしいもんです。

ドングリはブナ科植物の実なんですが、結実したということは花が咲いたということ。札幌近郊では5月頃に花が咲いて結実していきます。

そしてその花は芽が開花したもの。

芽には花になるものと葉になるものがありますが、じつは小さな芽が出来はじめた頃って花でも葉でもなく、どっちも同じものなのです。それを植物が選択して「花を咲かすか」「葉を茂らすか」という判断をします。この選択・変化を芽の「分化(ぶんか)」といいます。

札幌近郊のブナ科植物の場合、今年2014年の5月頃に咲いた花芽は約1年前、2013年の6月頃に「花の芽になりなさい」と言われて分化したもの(花芽分化)がほとんど。新入社員が研修を経て「よし、君は明日から花の営業部だ」と辞令を受けた感じでしょうか。

その花芽分化に至るまでには更に前年2012年に花を咲かせようと思ったキッカケがあるのです。一定の周期があるという説もあります。日照条件や気温、水養分、または剪定や周辺で行った工事など、人間による環境の変化もキッカケの中にあるでしょう。

様々な条件が揃って「じゃ、再来年にドングリ祭りやるかな」とブナが思い、選ばれた新人に辞令を出したのだ、と私は思っています。

植物の種類や地域によって花芽分化の時期は違いますが、せめてお庭の植物だけでも時期を知っておくと剪定や切り戻しなどガーデニングにとても役立ちます。

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