これからの公園

先日8月11日放送のNHK 「エルムンド N.Y.スペシャル」をご覧になった方はいらっしゃいますでしょうか。

ニューヨーク、セントラルパークを中心に近隣公園のあり方や再開発の経緯、市民の取組みと意識を特集していました。

市ではなく市民が主導して公園をつくり守っていくという姿勢は、過去の公園廃退や財政難の中、大都会の中でも心豊かに暮らしたいという人々の気持ちと、強い地元愛から生まれたものです。実際にニューヨークに行くと多くの市民が大なり小なり様々な公園にたずさわり、利用しているのがちょっと歩いただけでわかります。

そしてこの姿勢は今後日本においても必要ではないかと感じています。

日本でも都市公園を地域住民やNPO、企業が守るという動きがあり、議論されたり既に実践されている所もあるんですが、対象は比較的大きな公園というイメージで、小さな児童公園(正式には街区公園。つまり近所の遊び場)までには意識が届いていない気がしています。

児童公園が多く作られたのは子どもが至る所でワンサカ駆けずり回っていた時代、もちろん遊び場として以外にも地域の防災やコミュニティー用としての側面もあるんですが、その多くは都市のインフラ同様、遊具も含めて劣化している印象があります。

少子高齢化や財政問題、子どもの遊び方の変化、そして公園界において階級の低い児童公園というマイナス要素が重なるだけ重なり、もしかしたら今後、廃止になる児童公園が増えるんじゃないかと危惧しています。

大人になって殆ど使わなくなった児童公園とはいえ、無いのは寂しい。

ちょっとした論文のように長くなりそうで嫌な予感ですが、今後チョコチョコこのテーマについて書いていきつつ、児童公園の未来を書こうかなと思っています。

テーマは「児童公園を市と児童から大人が奪取し、なんなら児童にも使わせてやってもいいよ」という不謹慎な構想です。

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