アノニマスタジオ

当店取引先の出版レーベル「アノニマスタジオ」の丹治史彦さんという方(面識はありません)について書かれたエッセイがありますよ、とお客さまからステキな本をお借りしまして、営業の合間にジワジワと読んでいます。

高山なおみ「たべるしゃべる」情報センター出版局

料理家の高山さん、食卓でしか聞けない話を探しに色々な人の元へごはんを作りに行くお話、そしてレシピ集です。

この中で「丹治さんは【言葉の地図】がとても上手」と書かれていました。

高山さんを初めて自宅に招く丹治さんの言葉の地図、FAXかメールで送ったのでしょうか。

「コンビニの角を曲がって、新聞屋さんの砂利道を入ると、突き当りに倒れ掛かった木塀があり・・・」

普通の地図が苦手な人でも迷わず到着させる言葉の地図。

受け取る側が簡単にイメージできてキチンと伝わる言葉使いは、発する人の人間力でもあると思います。たまにブログでダラダラと書いているお粗末な私との差異までもキチンと伝わりました。

森茉莉「貧乏サヴァラン」という本を思い出しましたが、食べものの味を言葉で伝える高山さんの本、登場人物の人間味もスーッと伝わるいいエッセイです。

そんな丹治さん、そしてアノニマスタジオ。取り扱われている本も企画も会社も働く人もとても魅力的。当店取扱いの本も是非お手に取ってご覧ください。

http://www.anonima-studio.com/

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