ハンドツール
花新聞ほっかいどうの影響だと思いますが、来シーズンを見据えて早々とガーデンツールを新調される方が増えてきました。
今の売れ筋は移植ゴテやフォークといったハンドツールです。こういった道具をキチンと選ぶのが初めてという方がとても多いのですが「いい道具の見極め方」についてのご質問も多くいただきます。あくまでも私の考えですが、個人的には以下3つの基準でハンドツールを選んでいます。
A.柄とコテ面の間に絶妙な角度がついていること
B.テコの原理で【支点】にあたる部分が過剰に頑丈なもの
C.10年後20年後でも現役で使えそうなもの
AとBは似たような理由で、ほとんどの「掘る」道具は先端を土に挿して「テコの原理」で掘り起こします。この時に柄とコテ(フォーク)の間に角度があると実に使いやすいのです。たまに角度がないフラットなものを見かけますが、恐らく「流通」と「陳列」の面からはフラットの方が便利なのでしょう。
大した勉強もしていない私が語るテコの原理とは、柄を握る【力点】で土に挿したコテ【作用点】をグイッと動かすことなのですが、このときの支点にあたる「柄とコテ面の繋ぎ・接続部」には大きな負荷が掛かっていて、部材や加工、溶接、組立てが弱い物はクタっと壊れてしまいます。有名メーカーだろうと見ために格好よかろうと、この支点を軽視しているものはダメですね。ガーデナーが触る土はどこもフカフカのフモフモだと思うと大間違いなのです。
そしてCは、長く使えてずっと愛着を持ち続けられるもの。
これら以外にもサイズや重さ、グリップの握りとか、見た瞬間・持った瞬間に「おっ!」と思えたのに値札を見て「えっ?」とは思わないようなものを選んでいるつもりです。