今年の夏は・・・
大砂嵐という力士をご存じでしょうか。
先場所ではイスラム教のラマダンという断食期間を乗り切って勝ち越しましたが、この頃の植物も大砂嵐の心境に近い気がします。
札幌だけじゃないと思いますが、雨の多い8月でした。植物が最も必要としていた日照量が不足しています。
夏の間、思うように光合成ができなかった植物は種子を充実させたり、来年の芽を作ったり、冬を乗り切る為のエネルギーが不足してしまいます。例え肥料を沢山与えたとしても光合成ができていないと効果がないんです。
植物にとってまず大事なのは枯れない事、断食していようが逆境を乗り切らなくてはいけません。
優先すべきは今年の種子よりも来年の花、来年の花よりも葉っぱという順に少ないエネルギーを振り分け、来年こそはガンガンに光合成するぞと奮起します。
つまり、夏の日照量が少ないと、秋の収穫はあまり期待できず、来年の花見はちょっと寂しいかもしれない、そんな所に繋がっていきます。
日照不足だと秋の紅葉がイマイチなのですが、比較的オレンジ色が多く、いつも以上にグラデーションがキレイな気もしています。