フローリストバケツ「HOH」

HOH 企画概要

HOHは、当社が2016年から企画を進めてきたプロダクトデザインです。

デザインのベースは、フローリストバケツ、そして日本の雪解けを告げる花としても馴染みあるミズバショウです。その花序をつつむ苞からHOHと名付けました。

フローリストバケツとは、花屋が切り花を陳列する花器を意味し、日本では花桶(はなおけ)とも呼ばれます。一般的な形は縦長の円筒形、主な素材はプラスチックやスチール、ガラス、陶器がありますが、コストや使いやすさの理由からプラスチックとスチール製品が多く使われています。

HOHを企画したキッカケは2つあります。

ひとつは、美的センスが問われるはずの花屋が使う花桶の多くが、まるでゴミ箱と同じ形や素材であることに疑問を持ったからです。そこにデザインの追求が感じられず、もしかすると「主役は花だから花桶は地味で良い」という考えや、あるいは「選択肢が他にない」という理由があるのかもしれません。それなら私がデザインしようと考えました。

そしてもうひとつは、このHOHを通して花屋やフローリスト、そして植物に対してもっと多くの人が興味を持ってほしいという願いです。省スペース大容量のHOHは、花を活けるだけのものではありません。

切り花を持ち帰るときのエコバッグにしたり、ジャグやスコップにしたり、傘立てやガーデニングツールを収納するなどなど、使う人の想像力に応えられる汎用性とタフさを重視し、愛着を持って長く使ってもらえることを前提に企画しました。サイズによっては、「苞」のように人を包んで癒すことだってできそうです。

普段、部屋に花を飾らない人がこのHOHを知り、そこから街の花屋さんに興味を持ってもらえると嬉しいです。

2018年から本格的な試作に入り、2019年に多くの人や公的機関からの支援を得て、日本とEUで意匠権を取得しました。そして、天然ゴムの長靴と同じ素材と製造法での商品化に向けて動きだしましたが、新型コロナの影響を受け、予定していた製造ができなくなってしまいました。でも、いつかチャンスが巡ってくればフローリストやあなたの元に届けたいと思っています。

もしHOHの製造にご興味ある企業様がいらっしゃいましたら、当サイトからお気軽にご連絡ください。

※日本及びEUで意匠登録済 【Patented Design in Japan and EU】

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