これからのミニ大通
当店の前には緑が豊かな素晴らしい遊歩道「ミニ大通」があります。
行政HPによるとこのミニ大通(正式名称は北四条通歩行者専用道)が整備されたのは1974年(昭和49年)。ということは今年で40歳になるようです。人や庭と同じようにこの遊歩道も昭和49年で完成した訳ではなくベースが出来ただけで、40年という歳月を経て熟成してきた感じ。約800mに渡って連なる大木や緑の風景は地域の価値を高めている気もします。
そしてこれから。
周辺環境の変化や少子高齢化、暮らしの多様化などもあり、他の公園と同じように公共としての使われ方は変わっていくと思います。また、行政主体による管理がいつまでも続くとは思えず、受益地独自のアイデアも必要になってくると考えます。最近では公共のリノベーションとして住民・企業・行政がタッグを組んで新しいものに変えていく動きも盛んで、ニューヨークのセントラルパークやハイラインの成功例、そして国内でも多くの先例があります。
誰の何のための公共か。
防犯・防災・遊び場・憩いの場・通り道など色々ありますが、よく言われるのは人と人との「つなぎ場」。ですがこの「つなぎ場」を機能継続させるのはすごく大変です。反面で「つなぎ場」というコンセプト自体が人を遠ざける場合もあるようです。
まずは人の居場所であること。居場所をつくること。これが大事だと私は思っています。もちろん公園にベンチや花畑があればいいという訳ではなくイベントを開催するだけでもいけないと思います。
最近たまに耳にするのは企業のネーミングライツなどで公園をブランド化させ、カフェを誘致し、利益を上げて公園に還元する、規制を減らし自由を増やす・・・地域住民の賛同を得れるのかどうか、まぁそういう賑やかな公園もいいのかもしれませんが、もっとささやかで一人でも気兼ねのいらない居場所に変える、ちょっとした工夫でできるんじゃないかと考えています。
そのアイデアはまたいつか。