Edging Shear
見ようによってはペンギンのような佇まい、これは鋏(ハサミ)です。もちろん園芸用なんですが樹木の刈込鋏ではなく芝生用、長さは約1m近くあります。
この鋏を使うのは主に花壇と芝生の境(エッジ)や樹木の根元など芝刈り機では刈りにくい箇所です。
芝刈り機で刈りにくい箇所、周囲の植物や見切り材などを傷つけず且つ、立ったままの楽な姿勢で刈り込みができる大型の鋏、使ってみるとなかなか便利、オフシーズンには壁に飾ってみてもいい感じなのです。
この鋏が作られたのは庭や芝生の面積が大きなイギリス。
イングリッシュガーデンでよく見られますが、芝生の周囲(縁・エッジ)をレンガなどでカチッと見切らず、植栽スペースやアプローチとの境目をなんとなく曖昧にしています。そこには次の意味があるようです。
・人工的に見えるラインを抑える(植物による自然なラインをつくる)。
・庭の改修、模様替えが楽。
・造園コストを抑える。
手軽に庭を造る方法や自然の風景を表現する手段としてハッキリとした見切りを作らない庭がポピュラーなものとなり、流れでこういう鋏が作られて活躍してきたのだと思います。