フォークの妙

欠品していたディッギングフォークが店主の予想より早く入りました。

先日も書きましたが、このフォークは集草に使ったりフカフカの堆肥を攪拌するための農用フォークではなく、硬くて重い土をゴリッと耕すフォークです。

土にフォークを挿して足でザクッと踏み込み、テコの原理でゴリッと起こして使います。

同じく耕転に使う備中グワよりもコンパクトに作業ができるのと、テコの原理で大きな力が発揮しやすく、粘土や石や溜め息混じりの土と格闘するガーデナーにピッタリの道具なのです。

雪解けが進み、比較的雨も少なくて土がパサついているこの時期は、酸性寄りでミネラル不足の土を調整したり、固く締まった土をほぐしたり、油かすや骨粉、魚粉などの有機物と繊維質・多孔質のピートモスや炭などを土に混ぜ込むなど、眠った土を叩き起こしてあげる時期であり、そこで大活躍するのがこのディッギングフォークです。

もちろん、その後の追肥やエアレーションにも使え、時にガーデナーは濡れたグローブやブーツを乾かすスタンドにすることもあります。

ハンドフォークも含め、日本ではまだまだアイテム自体もニーズも少ない道具なのですが、ガーデナーのスタイルや庭や植栽がますます多様化してきた今、もっと国産品も増えてほしいと願う道具です。

札幌でも雪解けが進み、土の中の微生物と同様にテンションを上げつつあるガーデナーも増えてきました。この写真から懐かしい匂いが伝わったそこのアナタ、シーズンのはじまりですね!

digging-fork

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