ホース

私が知る範囲では、散水ホースについてのお悩みを抱えるガーデナーが多くいらっしゃいます。そんな彼らのお悩みのほとんどが「ホースの収納」について。

ホームセンターへ行くと、リールとセットになったゴムホースがたくさん販売されています。ここ数年、伸縮するホースの品揃えも増えましたが、昔ながらのゴムホースもまだまだ根強い人気で、さらには径が細くてコンパクトに収納できるホースもまた人気のようです。

私もそうですが、最初のうちは使い終わったら巻くんですよね。しばらく巻いて巻いて巻き続け、その内にだんだん巻かなくなっていきます。

巻かないというのは、いちいち伸ばしたり巻いたりが面倒くさいという理由もありますが、ホースにヨレやクセがついてしまって、巻きたくても巻けなくなるという理由もあります。あなたの場合はいかがですか?

散水が終わったら、リールからホースを伸ばしきり、ホースの水抜きをし、泥などの汚れを落とし、そしてゆっくり丁寧にリールに巻いていきます。おそらくリールやホースの説明書にはそう書いてあるかのもしれません。

プロのガーデナーや植木屋さんたちはどうしているのでしょうか。

一般家庭では長さ10mや15m程度のゴムホースがよく使われますが、プロの場合は業務用の30mホースだったり、一般より径が太いホースを使うこともあります。

長くて太いホースを巻くための大きくて頑丈な業務用リールもありますが、実はリールを使わないプロも多いのです。

そんな彼らの仕事をのぞいてみると、潅水や散水が終わったらホースの水抜きをし、地面の上で「の」の字にホースを巻きながらドーナッツ状に巻き終えたホースをぎゅっと紐で縛り、バックヤードのフックにひっ掛けて収納しているシーンをよく見かけます。

ホースリールでご苦労されている方、リールごと買い替える前にプロの方法を試してみてはいかがでしょうか。ホースホルダーや、キャリーストラップといった巻き取りに便利なグッズもあります。

春先、小さな新緑が見えた頃、根の浅い植物は水枯れすることがよくあります。緑が吹きはじめたらお庭への水やりもはじめましょう。特に昨年植えたばかりで、まだ根が深くまで張れていないコニファー類は、冬囲いを外したタイミングで多くの水を必要としますので、土の中の水不足には要注意です。

最後にもうひとつ。

ホースの先端には、金属製のような頑丈で質の高い散水ノズル(Water Gun/Spray Gun)をつけると、水やりのモチベーションと楽しさが結構変わります。ぜひお試しください。

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